フレーバーティーと紅茶の違いとは何か?【見分け方と選び方】

紅茶について
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紅茶を好き、と言っていた人に「チョコレートティー」をプレゼントして、あまり喜んでもらえなかった…
というような類の話を何度も聞きます。

“紅茶が好きだけど、フレーバーティーは好きではない”という相手の嗜好を知らなかった為に起こってしまうことですが、ではそのフレーバーティーとは、そうでない紅茶とどう違うのでしょうか。

今回はフレーバーティーとそうでない紅茶との、見分け方や選び方についてお話しさせていただきます。

フレーバーティーの定義

そもそも「紅茶」とはどういったものを言うのでしょうか。国際規格による定義(ISO-3720)によると、

飲料として消費するための茶を作るのに適していると知られている品種、すなわち学名カメリア・シネンシス(Camellia Sinensis)の二つの変種に限り、それらの葉、つぼみ(芽)、および柔らかい茎を原料として、酸化発酵と乾燥という工程を通して製造されたもの

ー『紅茶』の定義(ISO-3720)

ということになっています。
要するに、チャノキの葉を酸化発酵させて乾燥させたのが紅茶です。
(酸化発酵させないと緑茶になります)

フレーバーティー(またはフレーバードティー)とは紅茶を商品化する際のバリエーションの1つであり、“人工的に香りを足した=「着香」されたもの” の総称です。

フレーバーティーの見分け方

紅茶は、大きく分けて「フレーバーティー」「フレーバーティーではないもの」に分類されます。
フレーバーティー以外(=着香されていないもの)には、はっきりとした総称がありません。

大まかな見分け方としては、

フレーバーティーの商品:
「アップルティー」「ピーチティー」など、果物の名前がついている商品
「バニラティー」「キャラメルティー」など、香りを連想させる名前の商品

フレーバーティーではない商品:
「ダージリン」「セイロン」「アッサム」「ウバ」など、産地名の商品
「イングリッシュブレックファスト」「アフタヌーンブレンド」という名前の商品

などがあります。

ちなみに、「アールグレイ」は代表的な紅茶と思われていることも多いですが、ベルガモットオレンジという柑橘系の果物を使ったフレーバーティーの1つです。

フレーバーティーかどうか分かりづらいもの

例えば「○○(お店の名前)ブレンド」など、商品名を見ただけではフレーバーが有るか無いかが分からないことも多いです。
この場合、商品の原料に”紅茶”とだけしか書いていなければフレーバーティーではありません。
原料を見ることが出来ないときは、お店の人に「着香した紅茶なのか否か」を聞きましょう。

“紅茶について詳しく尋ねるのは、恥ずかしい事なのではないか?”
と思っている人もいるようです。
が、店員側としてはむしろどんな内容からでも質問してもらって、自店の商品について知ってもらってから選んでほしいと思っています。気にせずにどんどん聞きましょう。

フレーバーティーが主の”フランス紅茶”

私が働いていたお店はもともとが英国の百貨店でありましたので、取り扱う商品は着香されていない紅茶がメインでした。

反対にフランスの紅茶店になると、華やかなフレーバーティーがメイン商品になります。

ほとんどの紅茶専門店はフレーバー・ノンフレーバー両方の商品を扱っていますが、どうせならそのブランドの得意とする側の商品を選びたいものですね。

日本で買える代表的なブランド

日本で買える紅茶ブランドにも、どちらかというと「フレーバーティー系が得意」「香りをつけないクラシックティーが得意」と思われるブランドがあります。(最大手のトワイニング社などは、両方をまんべんなく取り扱っています)
それぞれを簡単に紹介していきましょう。

【フレーバーティーを主としたブランド】
・マリアージュフレール(フランス)
・フォション(フランス)
・エディアール(フランス)
・デンメアティーハウス(オーストリア)
・TWG(シンガポール)
・クスミティー(ロシア)
・ロンネフェルト(ドイツ) 等

【フレーバーのない紅茶を主としたブランド】
・フォートナム&メイソン(イギリス)
・ウェッジウッド(イギリス)
・ハロッズ(イギリス)
・リッジウェイ(イギリス)
・A.C.パークス(デンマーク)
・神戸紅茶(日本) 等

(ただし後者のブランド各社も、「アールグレイ」については良質な商品を開発されています。さすがアールグレイ)

それぞれのブランドに代表的な商品が存在しますが、その紹介はまた別の機会に紹介します。

終わりに

フレーバーティーとそうでない紅茶の違い、なんとなくお分かり頂けたでしょうか。

普段から複数の種類の紅茶を飲んでいる方は、自分がフレーバーティーを好むのか無着香の紅茶が好きなのか、きっと理解していることでしょう。

まだそれほど好きな味に出会えていないという方は、例えば「アールグレイが好き」か「ダージリンが好き」のどちらかを理解するから始めてみるのがお勧めです。

商品を試すことを重ねていくうちに、あなたにとって感性の深くまで触れてくる“お気に入りの味”に出会えたならば、そこからはグッと紅茶が好きになること間違いありません。

ちなみに、私はフレーバーティーであればロンネフェルト社の「アイリッシュモルト」という商品を好んで飲みます。
この文が、あなただけのお気に入りを見つけるための一助になれれば幸いです。

今日のフレーバーティー:

アイリッシュ・モルト(ロンネフェルト)