紅茶をおいしくする砂糖。どのくらいの量を入れるか

紅茶について
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紅茶にお砂糖は使いますでしょうか。

「砂糖は、どのくらいの量を入れるといいですか?」という質問もよくいただきます。
もちろん、嗜好品なのだから個人のお好みでどうぞ!というのが唯一の答えであることは間違いありません。が、もう少し深くお話してみましょう。

今回は、「紅茶に砂糖を入れる量」について解説したいと思います。

紅茶に砂糖はどのくらいの量がよいか

「紅茶に砂糖は、どのくらいの量を入れるのがよいか」
という質問があったら、「人それぞれの好きな量」が答えである、という事がまず大前提です。

その上で、
・ホットティー:ティーカップ1杯(150ml)に3~5g程度
・アイスティー:グラス1杯(200ml+氷)にガムシロップ1個程度

このくらいまでが、紅茶自体のもつ風味を損なわない量として基準と思っています。
茶の種類によって変えたり、またその時の気分で増やしたり減らしたりして試してみましょう。
自分にとってのベストなポイントが見つかれば、これを覚えておくといいですね。

紅茶にいれる砂糖の種類について

ひと口に砂糖と言っても、いろいろな種類があります。
どの種類を選ぶとよいでしょうか。

もっともクセがなく茶の味・香りをジャマしないのはグラニュー糖
大半の喫茶店では、シュガーポット又はスティックでグラニュー糖を用意しているようです。角砂糖についても、これはグラニュー糖を固めて立方体にしたもの。
キレがよくて茶の風味の変化がごくわずかで、どんなお茶に対しても使いやすいでしょう。

日本で「料理に使う砂糖」と言ったら、上白糖を指します。
グラニュー糖と比べるとクセがあり、紅茶に入れるとキレが悪く色が濁ります。ただしコクのあるアッサム・ルフナ・キャンディには向いている場合あり。

三温糖黒糖は独特の強い風味があるため、繊細な香りの茶に加えるのには向きません。
ただしコクの強いミルクティーには、他の砂糖よりも向いている場合あり。

他にも、甜菜糖・和三盆・パームシュガー・メイプルシュガー
といった種類の砂糖があり、紅茶の種類との合わせ方によって個性を発揮します。お気に入りの組み合わせを見つけていただければ幸いです。

参考:紅茶をおいしくする砂糖の種類について

紅茶(茶類)に砂糖を入れるのは何故か

そもそも茶に砂糖を加える、という文化はどこから来たのか?…という疑問について。
これは、もとを辿ると17世紀のイギリスから始まっています。

ポルトガルの王女キャサリン・オブ・ブラガンザ(1638~1705)が、イングランド王チャールズ2世に嫁いだ際「大量の茶葉と砂糖」を持参して、喫茶の習慣を広めていったことが切っ掛けのようです。

また現在では、砂糖を加えることによって単に甘さを増すだけではなく、紅茶のもつ味わいのうちアミノ酸由来の「旨味・コク深さ」をさらに際立たせる、とわかっています。
私も紅茶に砂糖を加える際には、甘くするよりもこの効果を期待して変化をみる目的ですることが多いです。

なお世界中で「水」の次に多く飲まれているメジャードリンク「茶類」ですが、日本のように無糖で飲む人のほうが多いという国はかなりの少数派のようです。

参考:紅茶に砂糖を入れるのは邪道だろうか。紅茶屋による解説

1日に摂取してよい砂糖の量の目安

もうひとつ、別の視点からの情報を。

WHO(世界保健機関)では、「砂糖の摂取を総エネルギー摂取量の5%未満にすると、体調がよくなる」というガイドラインを発表しています。これは平均的な成人で、ティースプーン6杯分(25g)程度。健康に配慮するならば、多くとも30gを超えないように注意すべきである、ということでした。(参考)

なお成人以外の場合、
7~10歳の子供:1日に24g(角砂糖6個分)以下
4~6歳の子供:1日19g(角砂糖5個分)以下

の摂取量に抑えるのが望ましい、という報告がなされています。

ちなみにここでいう「砂糖」とは、あくまで添加された砂糖のこと。
フルーツに含まれる果糖や白米などに含まれる糖質等は除いて、砂糖をこの量に抑えるとよいという意味です。

砂糖は身体にとって害悪かどうか

最近では糖質制限ダイエットの流行などから、「砂糖は身体に害」「減らせば減らすほどよい」というような主張もよく聞こえるようになりました。
これは本当だろうか?

ここで参考になる話をおひとつ。
2016年にカナダのトロント大学のチームが行なったメタ分析(1)によると、
・砂糖は、多く摂取しても1日の摂取カロリーの範囲内ならば疾患リスク、体重の増加や代謝能力の変化には繋がらない
・砂糖は、過剰摂取により摂取カロリーオーバーとなった場合にのみ体重増加、糖尿病など疾患リスクの増加を引き起こす

という事でした。
要するに、「砂糖が原因で〇〇になった」と言われる問題のほとんどは単に食べすぎ・太りすぎが原因であり、特別に砂糖がヒトの身体にとって害悪である訳ではなかった、という結論ですね。
砂糖自体を過度に怖がる必要はありませんが、カロリーの摂りすぎには注意しましょう。

ただし…
「清涼飲料水(砂糖の含まれる市販飲料)」の摂取量と疾患リスクには明確な関連性がある
という報告もありました。

清涼飲料水は大量の砂糖を含んでいるわりに満足度が低くて飲みすぎになりがち、しかし脳への刺激は強くて習慣になりやすい…とはよく言われることです。
習慣には気を付けましょう。

終わりに

紅茶に砂糖、いかがでしょうか。
普段まったく砂糖を使わない、という方も多くいらっしゃるようですが、試してみていただければ幸いです。

ちなみに私はミルクティーには砂糖を加えることが多いです。ストレートティーには何も加えずに味わうことが多いですが、これは砂糖で美味しくなりそうだな…と感じた場合にはいくつかの砂糖を試してみるようにしています。また別の機会に紹介することにしましょう。

よりよいティータイムになりますように。