ダージリンとアッサムの紅茶。
あなたはどちらの方が好みでしょうか。
同じインド産の紅茶ですが、あまりにも個性の違う両者。
ですがこの2つの種類、それぞれはどんな特徴を持っていてどう違うのか、詳しくは把握していない人も多いようです。
今回はダージリンとアッサムについて、ざっくりと解説してみます。
ダージリンティーについて
“ダージリン地方”はインドの東ヒマラヤ山麓に位置し、標高2,000mの高地からの斜面が茶樹の畑となっています。
ここで生まれるダージリンティーは世界三大銘茶の1つであり、紅茶のシャンパンとも呼ばれる茶葉。
日中の直射日光と夜間の寒暖差で起こる霧によって独特の香りと味わいを持ち、特に高品質の香りは“マスカテル・フレーバー”と呼ばれています。
非常に有名な茶葉ですが、実は紅茶の全体生産量のうち2%ほどしかありません。
主な収穫期が1年に3回あり、春摘み・夏摘み・秋摘みでそれぞれ味や香りの特徴が違います。
水色:薄めのオレンジ、または黄金色
香り:花のような、又はみずみずしいマスカットのような香り(マスカテル・フレーバー)
風味:いきいきとした好ましい渋み
よく合うフード:フレッシュフルーツ、和菓子、あっさり目のケーキなど
より詳しくは、ダージリンティーをテーマにした記事も書いてあるのでどうぞ読んでみてください。
ストレートティーがおすすめ
ダージリンは繊細な香りと渋味を楽しむ紅茶。
ここにミルクを加えると、繊細な味わいがぼんやりとして感じづらくなってしまいます。
また高品質なダージリンの持つみずみずしいフルーツ香は、ミルクとは相性が良いとは言えません。
ダージリンティーはストレートで飲むのがオススメ。
ただし“オータムナル(秋摘み)”だけは比較的深いコクと甘みを持ち、ミルクとの相性も上々です。
アイスティーにするのも良い
“オータムナル”以外のダージリンティーは、アイスティーを作っても美味しいです。
中でも、“ファーストフラッシュ(春摘み)”は特にアイスティーに向いています。
水出しで作ると、茶葉の甘い香りとスッキリした渋味が際立ってなお美味しく仕上がるので、是非ともお試しください。
(参考:簡単で美味しいアイスティーの作り方2種)
アッサムティーについて
“アッサム平原”という産地は北東インドのアッサム州、ブラマプトラ川の両岸に広がる世界最大の紅茶生産地。
インドの全域でできる紅茶のうち、実に約半分がこのアッサムで作られています。
アッサムティーの特徴は力強い味わいと深いコク、芳醇な甘い香り。
多雨地帯にして高温多湿というアッサム州の気候で、このパンチの効いた個性が生まれる訳ですね。
ダージリンと同様、主な収穫期は春摘み・夏摘み・秋摘みの3回。
ただしダージリンほどに際立った個々の特徴はなく、穏やかな違いです。
水色:黒に近い赤褐色
香り:甘みを感じさせる麦の香り(モルト・フレーバー)
風味:どっしりとした力強い味わいと深いコク
よく合うフード: スコーン、チョコレート、味が濃い目のケーキなど
さらに詳しくは、アッサムティーをテーマにした記事も書いてあるのでどうぞ読んでみてください。
ミルクティーがおすすめ
アッサムは力強い味わいとコク深さとを併せ持つ紅茶。
ミルクティーにしても全く負けない紅茶の風味が感じられるため、イギリスの基本的なミルクティーやインドのチャイティーに重用されています。
ストレートで非常に美味しいアッサムティーも存在しますが、ミルクティーにすることを前提としたお茶であることが多いです。
また茶葉はCTCに加工されていることも多く、煮詰めるような作り方をする濃度の強いミルクティーにもよく使われています。
アイスティーには向かない成分割合
アッサムは他の茶葉と比べて、アイスティーを作るのには向きません。
成分中のカテキンが他の紅茶より多く、クリームダウン現象を起こしやすいため。
またアッサムは“テアフラビン”というポリフェノールを比較的多く含みます。
数年前には、テアフラビンを摂取すると「骨粗しょう症」を予防すると噂になり、にわかに話題を呼んでいました。
ダージリンとアッサム。どちらがより飲みやすい?
ミルクティーが好きならばアッサム。
ストレートティーが好きならばダージリン。
と考えるのが分かりやすいです。
アイスティーにもしたければ、ダージリンを選ぶのが良いでしょう。
なお他に、アイスティーにもできる茶葉がお好みならば、ダージリン以外ではアールグレイがおすすめ。ウバ茶またはキャンディ、ニルギリ、ジャワの茶葉なども、すっきりとして美味しく仕上がります。
(参考:簡単で美味しいアイスティーの作り方2種)
終わりに
ダージリンとアッサムティー、いかがでしょうか。
私が始めて茶会を開いたときには、この2つの味の違いを解説するところから始まったので、非常に思い出深いテーマです。
この文があなたにとって、お好きな味を見つける一助になれれば幸いでございます。

