紅茶を飲むと落ち着く。リラックスできる。
日々ストレスフルな環境にさらされている私たち現代人にとって、ティータイムの安らぎは大切なものですね。
ふだん何気なく選んでいるドリンクのリラックス効果について、より深く知っておくことは有用と言えましょう。
今回は、紅茶のもつリラックス効果について解説してみようと思います。
紅茶でリラックス効果を得られる理由
まず紅茶をのむと、どうしてリラックス効果を得られるか。
1.テアニン
茶類に含まれる特有の成分、テアニンというアミノ酸の一種が影響していると考えられています。
これを摂取すると、緊張をやわらげる・興奮状態をしずめる・身体と心をリラックス状態にする・寝つきがよくなる・疲労が回復する、といった効果をもたらします。
また、テアニンはストレスホルモンであるコルチゾールやノルエピネフリンを抑制することから、摂取するとストレスの低減にもつながるという研究結果(1)があります。
なお紅茶の味わいのうち甘味・旨味は、主にこのテアニンに由来します。
ちなみに渋味はタンニン(カテキン等)。苦味はカフェイン。
テアニンは、カフェインのもつ覚醒作用をゆるやかにするという効果も確認されています。
2.香気成分
また紅茶のもつリラックス効果は、飲用せずとも香りをかぐだけで発揮されることが分かっています。
紅茶に含まれる香気成分は、現在わかっているだけで600種類以上。これは緑茶に含まれる約200種類をはるかに上回っています。
紅茶は製造の過程に酸化発酵があることで、茶のなかでも香りが複雑に。この多種多様な香気成分が、高いリラックス効果を得られる要因となっているようです。

紅茶の中でもリラックス効果が高い種類
紅茶にはたくさんの種類がありますね。
リラックスをうながす機能に注目したとき、選ぶべき紅茶の種類はなんでしょうか。
人のリラックスをうながす機能の高さには多様な香りの影響もあり、「リラックス効果が高い紅茶」というのは、残念ながらまだ有用なデータは存在しないところです。
しかし、紅茶のなかで前述の成分テアニンの含有量が高い種類はある程度分かっています。
チャノキの2つの原種
①中国種
②アッサム種
のうち、中国種の木から作られる紅茶はテアニンが多くカテキン類が少ないとのこと。
つまり…高地または冷涼な地域で生産される、
ダージリン、ウバ、ヌワラエリア、中国紅茶、台湾紅茶、和紅茶などは含有量が多めであると考えられます。この産地の茶を原料としたアールグレイティーも同様。
反対に、低地または温暖な地域で生産の
アッサム、ルフナ、インドネシア産紅茶などは比較的少ないものと見るべきでしょう。
効果のほどは正確には分かりませんが、参考にしていただければ幸いです。
紅茶のもつリラックス以外の好影響
「リラックスを得られる」という事の他にも、紅茶には…
・抗酸化作用(体内の老化防止)
・ダイエット効果、内臓脂肪の低減
・美肌効果、美容効果
・病気リスクの低減(特に血管系)
・ウィルス感染予防
・体内の炎症を低減する作用
・食事の脂肪吸収をやわらげる
・脳機能の活性
・創造性を高める
などなど、色々なメリットがあるという研究結果が出ています。
>>参考:紅茶を毎日のむと現れる7つの効果
積極的に利用していきたいですね。

紅茶以外でリラックス効果のあるドリンク
紅茶の他にも、リラックス効果があるドリンクを紹介します。
緑茶・ウーロン茶・ジャスミン茶
紅茶と、緑茶・中国茶はすべて同じ原料「チャノキ」の葉から作られるもの。
紅茶と同じくテアニンを含む緑茶やウーロン茶にも、人をリラックスさせる効果がみとめられています。
なかでも特に…
・玉露
・抹茶
・龍井茶(中国の緑茶の一種)
・白茶
これらの種類は、他の茶類よりも比較的テアニンの含有量が多いとみられています。
ココア
ココアに含まれるテオブロミンという成分には、リラックス効果があることが分かっています。
コーヒー
コーヒーに含まれるクロロゲン酸というポリフェノールには、リラックス効果が認められています。
ただしカフェインの含有量も多く、覚醒効果もあるので注意が必要。
深くリラックスを求める時よりも、集中力を必要とする場面に適したドリンクと言えます。
紅茶以外でリラックス効果のあるハーブティー
「ハーブティーは紅茶ではない」と、よく厳しいツッコミを受けるところではありますが…これも有用なデータかと思ったのでこちらも紹介しておきます。
ラベンダー
リラックス効果が高く、また睡眠改善についてもよい報告の多いラベンダー。
2010年のウィーン医科大学の研究(2)によると、ラベンダー抽出油を飲んだ被験者は不安感が大幅に下がったうえに睡眠の質と睡眠時間にも大きな改善をもたらした、との結果が出たそうです。
レモンバーム
ミントの仲間ですがレモンみたいな良い香りのするハーブ、レモンバーム。
2004年のノーサンブリア大学の実験(3)によると、レモンバーム抽出液を飲んだグループはプラセボ群と比較して大幅に心理的ストレスを低減した、という結果が出たそうです。
また最近の研究では、アルツハイマーの予防にも効きめがあるかもしれないとのこと。これはスゴい事ですね。

終わりに
紅茶でリラックス、いかがでしょうか。
ストレスフルな毎日に、少しでも安らぎを感じられる為の一助となれれば幸いです。
よりよいティータイムになりますように。

