ゴールデンリング、という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
紅茶に関わるよく聞く言葉のひとつですが、あまり詳しく説明できる人は少ないように思います。
今回は紅茶のゴールデンリングという現象について解説します。
紅茶のゴールデンリングとは何か
茶葉の種類によって程度の差はあるが、紅茶は基本的に赤い色の液体。
そこにゴールデン(黄金)とはどういう意味か…?
紅茶液をティーカップに注いだとき、淵に接する上部が中心部の赤色よりも黄色に近い色に見える状態を言います。
真上からみると金色の輪のように見えることから、ゴールデンリングと呼ばれる訳です。

ゴールデンリングはどうして現れるか
まず紅茶の赤い色は、紅茶ポリフェノールの「テアフラビン」と「テアルビジン」に由来します。
茶葉の中の渋味成分・色素などがくっついて重なった結果現れるものですね。
この2つが強い抗酸化作用と深い色素を持つのですが、色素のついた成分の方が重いために水中で分離が起こり2層に見えるという仕組みです。
そしてこれが見えるということは、高い温度で抽出できたという証。
茶葉のもつ味をしっかりと引き出せた証拠でもあり、奥深い味わい(複雑性)を期待できます。
ティーカップにゴールデンリングを発見した時とは、よりワクワクして紅茶を愉しめる瞬間です。
色が濃い = 味が濃い紅茶なのか?
では、よりテアフラビンとテアルビジンを多く含む(=色が濃い)紅茶の方が味が濃くて複雑な、良い紅茶なのか? と思ってしまいそうです。
が、ここで誤解しないで頂きたいことが一つ。
紅茶の味と香りの成分は、テアフラビン・テアルビジンの量だけで決定されるほど単純ではありません。
色が薄くてもより深い・濃い・複雑な味を持つ場合もある。
反対に、非常に濃い赤褐色の茶液でもあっさり・軽やか・シンプルな味わいを持つ茶に仕上がっている場合だってあります。
紅茶の味わいって実に深いですね。
終わりに
紅茶のゴールデンリングについて、分かって頂けたでしょうか。
もちろん茶葉の種類によっても現れやすい・現れにくいものがあります。
ダージリン1stフラッシュなどは、ほとんど全体が黄金色だったりしますね。ウバとかアッサムは比較的出やすい気がしています。
いつもの紅茶で、抽出の際にこれを発見できたなら「上手くいった!」と思う指標の1つにはなりますね。
毎日に、よいティータイムがありますように。

