アッサムティーとはどんな紅茶か。特徴やよく合うフード等を解説

紅茶について
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アッサムティーはお好きでしょうか。

近年のミルクティー人気から一定の注目を集めている産地の茶葉ですが、この「アッサム」が紅茶の中でもどのような特徴を持った茶であるか、ちゃんと知っている方は多くないように思えます。
「ミルクティーにはアッサム」それだけ覚えているのもよいですが、例えば効果効能やよく合うフードなど、もう一歩踏み込んだ知識があるとより楽しめるはず。

今回はアッサムティーってどんなものか、ということを解説させていただきます。

アッサムティーができる土地について

「アッサム」はインド北東部、ヒマラヤ山脈のふもとにある州です。
インドの中央部からみて、バングラデシュを挟んで東側に離れたかのような場所。

広さは東京都の35倍強、本州の3分の1くらい。
東西に流れるブラマプトラ川(=ジャムナ川)の広い流域に、アッサム平原が広がっています。

世界最多雨地域の一つで、もともと茶樹の生育に適した環境です。
19世紀中頃から茶の農場が開かれ、現在このアッサムの年間紅茶生産量は約63万トン。インドの茶全体(年間約120万トン)のうち約半分を生産する産地。これは、世界中で生産される紅茶の約4分の1がアッサム産であることを意味します。

また山間部のダージリンとは対照的に、アッサムは平原の産地。
茶のほかには米やサトウキビの生産と、木材や絹織物の工業もさかんな所です。

アッサムティーの特徴

アッサムティーは香り、色、味わいがそれぞれ個性的。
同じインド産の紅茶であるダージリンティーと対極にあるかのような茶葉になってます。

まず香り。芳醇な、甘みを感じさせる芳香がします。
モルティフレーバーと呼ばれる、麦や焼きイモみたいな香りですね。

次に色。紅茶の中でもっとも濃い、黒に近い赤褐色です。

そして味。力強い味わいとコク深さが特徴で、ミルクを足しても負けずに特徴を主張します。
多雨地帯でありブラマプトラ川がそばにある事で、他の地域にない豊かな水分量で育った茶葉だからこそ、この個性的な味になるんですね。

「CTC」と「フルリーフ」

アッサムをはじめ一部の紅茶は、製法によってリーフティータイプと「CTCタイプ」という形状の分類があります。実はアッサムティーのうち90%以上がCTCタイプ

細かく砕いて裂き、小さく丸めたのがCTC。
熱湯に触れると丸まった茶葉が開き、素早く濃い茶液にすることができるためティーバッグ製品としての需要が高いです。インドやイギリスの多くの人が、このCTC紅茶を飲んでいるわけですね。

オーソドックス製法で作られた伝統的なリーフティーは、CTCと比べて抽出が素早くないかわりに茶葉の香りがより広く深くなる特性。アッサムの中でも特に品質のよい茶園、よい時期のものは高級品としてリーフティーに加工されるようです。
茶液で黄金色に染まった芯芽(=ゴールデンチップ)を含んだ茶葉は目にも鮮やかで、愛好家に特に人気。

アッサムティーの旬

アッサムティーは、1年のうち10ヶ月は収穫が可能。(12月~1月は準備期間)

クォリティシーズン(茶の個性が強い収穫期)が年に3回。ダージリンと同じですね。
ただしダージリンほど、旬ごとの特徴の変化は激しくないです。

6~7月に摘まれたセカンドフラッシュは特に評価が高く、強い味と香りを持つ。
ミルク濃いめのロイヤルミルクティーにすると非常に美味。

3~4月のファーストフラッシュは比較的味が穏やか。ストレートで飲むといいです。
9~11月のオータムナルは濃厚ながら後味がすっきり。ミルクティーにすると◎。

アッサムティーの効能

最も力強い味と深い水色をもつアッサムティーは、他の産地の紅茶よりも紅茶ポリフェノール「テアフラビン」を非常に多く含んでいる。このことにより、

・体内の活性酸素を抑制する(老化の防止)
・骨粗しょう症の予防
・動脈硬化はじめ生活習慣病の予防
・血圧上昇を抑える
・肌のシミの生成を抑制する
・抗ウィルス
・抗菌

…などに効果を発揮する、と言われています。
とくに骨粗しょう症の予防については、TVでその効果が取り上げられた(2017年2月頃)こともあり、一時期グンと注目が高まっていたようです。

アッサムサポニン

またアッサムティーは、他の紅茶には含まれていないアッサムサポニンという成分も持っています。
これには血中の悪玉コレステロールを減少する働きなどがあり、
・血栓のリスク低減、予防
・血流全体の改善
・体内の活性酸素を減らす
…といった、様々な効果が期待されます。

アッサムティー、健康的ですね!

アッサムティーのアレンジ

アッサムはミルクティーがとにかく美味い
濃いめのロイヤルミルクティーにすると、甘みと香りがよく合って最高です。どっしりとした深いコクが後から追いかけてくるような、複雑な味わいを感じられるでしょう。

チャイミルクティー(スパイスティー)にも、アッサムはベースとしてよく使われています。
濃厚で強い味わいのアッサムは、他の主張の強いものと組み合わせても負けない強いティーです。ミルクティーにして、更にクリームやシナモン、チョコレートソース等を加えたティーにするのも◎。

ただ、いいアッサムティーはストレートもすごく美味しい。
バターを使った焼き菓子とのペアリングの味には、感動を覚えるほどです。
安直に、すべてを「アッサムだからミルクティー」と片付けてしまうのは勿体ないですよ!

アッサムのフレーバーティー

アッサムの味わいはチョコレート等、濃厚で甘い香りとの相性がいいです。
栗・キャラメル・カカオ(チョコレート)の香り等をつけたフレーバーティー商品にも、非常に美味しいものがあり見逃せません。
気に入った香りの商品があれば、ぜひ試してみましょう。

例えば...

アイリッシュモルト(ロンネフェルト)

アッサムティーのフードペアリング

アッサムティーの芳醇な香りと強い味わいは、以下のようなフードと相性がいいです。

ミルクティーの場合…
・スコーン
・クッキー、チョコチップクッキー、ショートブレッド
・フィナンシェ、マドレーヌ、パウンドケーキ などバターを多く使う焼き菓子
・生クリーム、カスタードクリーム、クロテッドクリーム
・シュークリーム
・バームクーヘン
・ミルクチョコレート

ストレートティーの場合…
・プリン
・シュークリーム
・マロングラッセ
・さつまいも、栗、かぼちゃを使ったスイーツ

終わりに

アッサムティー、いかがでしょうか。
私は特に好きな茶なので、思わずひいきしてしまいます。

ここ数年、日本でタピオカミルクティーのブームがあった関係から「ミルクティーにはアッサム」という認識も一般にかなり広まったように感じています。

有名なタピオカ店「The ALLEY」の看板商品「The ALLEYアッサムミルクティー」は、タピオカを入れなくても非常に美味しかったです。

しかしまだまだ、良質なアッサムティーを飲めるような店はそう多くないところ。
あなたにも是非、味を知って好きになってほしーい茶です。ティータイムの喜びが更に深まることでしょう。

試してみて頂けたら幸いです。
よきティータイムになりますように。