ミルクが先か、紅茶が先か?【豆知識】

紅茶について
この記事は約3分で読めます。

紅茶にはミルク派でしょうか?
ストレート派でしょうか?

私は色々と味を試したい性分なので、初めての茶葉ならストレートとミルク入りの両方を飲んでみることにしています。(あまりにもミルクと相性が悪いものは除きますが)

今回は、ミルクティーに関する豆知識を一点紹介します。

「ミルクが先か、紅茶が先か?」問題とは

MIF or MIA? とも呼ばれる議論。
イギリスではTeaと言えば大方ミルクティー(= Tea with milk)のことを指しますが、そこで「カップに注ぐのは、ミルクが先か紅茶が先か?」という点の意見が、人によって真っ二つに分かれるそうです。

MIF派(milk in first=ミルクが先)か、MIA派(milk in after=ミルクが後)か。
日本で言うと、「きのこ派かたけのこ派か?」といった所でしょうか。

それぞれに「こちらの方が理にかなっている」という言い分があるようです。

●MIF派の意見
・カップが茶しぶで汚れづらい
・熱い紅茶を先に注ぐと、カップの素材によっては変形やヒビが入る危険がある
・量の多い紅茶を後から注いだ方が混ざりやすい

●MIA派の意見
・ ミルクの量を調節するのが容易である
・ ストレートを飲みたい人と、ミルクを加えたい人を両立して用意できる
・一杯の紅茶でストレートとミルク入りの両方を試すことができる

どちらも一長一短ですね。

この議論の歴史は長く、正解がありません。イギリスではミルクティーは生活の一部となっている側面がある為、このことが議論の対象になるくらいにそれぞれのこだわりがある、と考えるべきでしょう。

MIFの方が正しい…?

正解がないはずの議論でしたが、ここへ権威あるイギリスの王立化学協会が2003年にある発表を出しました。「ミルクが先=MIF」の方がタンパク質の熱変性が少なく、美味しく仕上がるのだとの事。

ただしこの発表については… 「本気で科学的に決着をつけた」というよりも、大真面目に見せかけた冗談と取った方が良いかもしれません。毎年エイプリルフールに、大企業が真面目そうな嘘を発表するようなものかと。実際のところ、英国王室の茶席でもMIAが普段のやり方となっているようです。

終わりに

カップに注ぐのはミルクが先か。

上記の王立化学協会による発表がなされた後にも、反証や別の角度からの意見が飛び交っており、この議論に決着はついていません。やはりどちらが上か下かという問題ではなく好みの問題なので、それぞれが自分で試して好きな方にすればよい… と思われます。

この議論がしばしば起こるのも自分の正義を振りかざしたい・相手をやり込めたい、という訳ではなく、紅茶を作るうえで何を大事にしている人なのか?相手の考え・傾向を知ろうとする価値観テストのようなものなのかも知れませんね。

最近の研究では「昔のティーカップは熱でひび割れやすかったので、MIFの方が主流だった」というところまで解ってきたらしいです。私は完全にMIA派です。

どちら派であっても、紅茶を真剣に考える人は素敵だと思います。
良いティータイムが訪れますように。

今日の茶葉:
ハロッズ No.14(イングリッシュブレックファスト)
ストレートでもミルクでも、毎日飲んでも飽きない味。最高のブレンドティーです。


No.14 イングリッシュブレックファスト(ハロッズ)