【フードペアリング】理論的においしいティータイムの組み合わせ

紅茶について
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ティータイムにはお茶をいただくのみではなく、お茶菓子を合わせることもありますね。
また食事とはどんな紅茶を組み合わせたらいいか?と迷う場合もあると思います。

今回はいろいろな紅茶の種類と、食べ合わせ方についてを解説します。

フードペアリング(ドリンクペアリング)の基本

ドリンクとフードを合わせるときには、いくつかポイントになる要素があります。

1.味、香り

味覚の基本味 = 五味(甘味・塩味・酸味・苦味・旨味)のうち、旨味以外の4つを意識する。
また食材と飲料のもつ香りを意識して組み合わせる

*同系統の味わい
似た風味のフードとドリンクを合わせると、その風味が強調される。
「同調する」「調和がある」「ハーモニーを感じる」等といった言い方をします。

例:
緑野菜のサラダやトマト × フルーツビネガー、柑橘系のジュース (酸味)
ゴーヤチャンプルー × ビール (苦味)

*補いあう味わい
同系統とは逆に、対照的な味をもつドリンクとフードを合わせると
①一方の味覚がより強く感じられる = 「味の対比効果」と呼びます
②ある味に慣れて鈍った味覚を、ふたたびフレッシュに感じられる
③もともと、どちらの食材にも無いはずの第三の味を感じる
…といった具合に、良さを引き出しあう組み合わせになります。

例:
ベリー系 × チョコレートドリンク (酸味・甘味)
クリーム系のデザート × コーヒー (甘味・苦味)

また対照的な味を合わせることで、強すぎる味わいを抑えてくれる場合もあり。
「味の抑制効果」と呼びます。

例:
苦いコーヒーに砂糖を足す →強い苦味が抑えられて感じづらく、美味しくなる
レモンにハチミツを加える →強い酸味を和らげる

2.食感(テクスチャー)

フードとドリンクを合わせる際、食感(質感・舌ざわり・重さ・etc. といった要素)をそろえる。

例:
とろみのある料理 × ストレートのウィスキー、日本酒のにごり酒
固さのある肉料理 × フルボディの赤ワイン

3.その他の要素

1と2の他にも「同じ産地の食材を合わせる」「食材同士の色を合わせる」「季節感を揃える」「価値(値段)を近くする」といった考え方があるようですが、紅茶とフードにおいては先の2つほど重要性を感じないのでここでは割愛します。

紅茶とお菓子のペアリング例

ペアリングの基本をふまえて、それぞれの紅茶と好相性になるフードはざっくりと下記のような感じ。

ウバ × チョコレート、チョコレートケーキ
チョコレートの重厚な甘さに、ウバ茶のミントフレーバーは補う味わいとして相性がいい。
またウバの鋭い渋味はチョコレートの油分をリセットする。同じ理由で、きりっとした渋味のディンブラもチョコレートとよく合う。

キーマン × ホワイトチョコレート
ホワイトチョコレートの後を引く甘さと、個性的なキーマンのスモーク風味が好相性。キーマンの風味は、チーズ・濃い目のチーズケーキやナッツとも相性がよい。

ニルギリ × イチゴショートケーキ
イチゴの酸味とさっぱりしたクリームのショートケーキは、クセがないニルギリの味わいと爽やかな組み合わせになる。キーマンを合わせるのもいいです。

ヌワラエリヤ × シフォンケーキ
シフォンケーキの繊細な質感と味わいは、ヌワラエリヤのすっきりした渋味との相性がよい。ダージリンのファーストフラッシュもいいです。

アールグレイ × レアチーズケーキ、柑橘を使ったスイーツ
爽やかな酸味のあるスイーツと、アールグレイのシトラスフレーバーが調和する。

アッサムティー × シュークリームやプリンなど、カスタードの入ったスイーツ
アッサムの甘い香りと、カスタードの甘さ・食感は相性がよい。スイーツの甘さを際立たせたい場合、すっきりした口当たりのディンブラを合わせる。

アッサムのミルクティー × フィナンシェやマドレーヌなど、バターを使う焼き菓子
バターをたくさん使った焼き菓子の香ばしさは、アッサムのモルトフレーバーとよく調和する。ルフナのミルクティーも合います。

ダージリン(2nd Flush) × フレッシュなフルーツ
ダージリンのマスカテルフレーバーはブドウ・桃・梨のような水分量の多いフルーツと親和性が高い。

ダージリン(特に、1st Flush) × 草もちや最中など、餡子の入った和菓子
ダージリンの爽やかな渋味は、あんの入った和菓子との相性がよい。ヌワラエリヤも合います。

…挙げていくとキリがないので、またそれぞれに焦点を絞って記事にしたいと思います。

最も簡単な組み合わせ方

ここでさらにシンプルな考え方を。
↓の3点だけを抑えるだけでも、好相性な組み合わせができるでしょう。

・食感(テクスチャー)がもそっとしている、口内の水分を奪うフード (例:ビスケット系、フィナンシェなど) →ミルクティー

・食感がなめらか、口どけがよいフード (例:ムース、ババロア、クリームのケーキ) →ストレートティー

・味の強いお菓子にはしっかりした味わいの紅茶、繊細な味のお菓子にはあっさりした紅茶
しっかり ← アッサム・ウバ・ディンブラ・ニルギリ、キャンディ・キーマン・ダージリン・(フレーバード紅茶) → あっさり

ペアリングに正解は無い?

上に挙げたペアリング例の数々ですが、もちろん唯一の正解ではありません。
「今のところ、比較的相性がよい」と考えられているだけで、まだ見つかっていない好相性や、より素晴らしい組み合わせも有り得る。

なによりも、あなたの味覚にとって最も美味しいと感じられるのが本当の正解です。

上記の組み合わせはひとまずの指針くらいの感覚で持っておき、色々と試してみてください。

終わりに

各種紅茶と、お茶菓子の合わせ方について紹介させて頂きました。

ワイン業界からきた言葉で、よいペアリングのことをマリアージュとも呼ぶ場合があります。素敵ですね。

紅茶とフードの素晴らしい組み合わせは、味わいの深みが足し算ではなく掛け算で感じられます。あなたの味覚にばっちり合うペアリングが見つかれば、ティータイムの満足感がぐんと跳ね上がるはず。

試してみていただければ幸いです。
より良いティータイムになりますように。