ポリフェノールが体によい、美容によい…とはよく聞きますね。
たくさん摂取しても身体に貯めておけないので、習慣的にとることが大事、ともよく聞きます。これは毎日の飲料から得られるものとして知っておくと良いでしょう。
今回は、紅茶ポリフェノールについて解説します。
ポリフェノールとは
そもそもポリフェノールってなに?というと、ざっくり言えば植物が自衛のために生成する成分です。
それぞれの植物の色素や苦味・渋味のもとになっており、自然界に5,000種類以上が存在していると言われ、その全容はまだあまり解明されてません。
またこれらをヒトが摂取することで、体内に抗酸化作用の恩恵があるとわかったため、健康・予防医療の観点から注目を集めている物質。
はじまりは1990年代のこと、赤ワインに多く含まれるポリフェノールが動脈硬化を予防する作用が発見されてから関心が高まり、茶・コーヒー・フルーツ・野菜・チョコレート等さまざまな食品の含むポリフェノールがもたらす作用について研究されてきました。

代表的なポリフェノールの種類
非常にたくさんの種類があるポリフェノールです。
その中でも、食品から手軽に摂れる&すぐれた機能性があることでよく注目される種は以下のようなもの。
- 赤ワイン … アントシアニン、レスベラトロール、カテキン
- ブルーベリーなどベリー類 … アントシアニン
- ココア、チョコレート … カカオポリフェノール
- コーヒー … クロロゲン酸
- ウコン … クルクミン
- 大豆 … イソフラボン
- そば … ルチン
- 生姜 … ショウガオール、ジンゲロール、ジンゲロン
- 茶類 … カテキン、テアフラビン、テアルビジン
ポリフェノールの影響が注目されるのは主に抗酸化作用ですが、種類によって特徴があります。(アントシアニン→目にいい、クルクミン→肝臓にいい、等)

ポリフェノールが多く含まれる飲料
では、ポリフェノール量が比較的多い飲料はどれになるのか?
2009年の研究(1)によれば、主要な飲料と総ポリフェノール量の関係は以下のとおり。
- 赤ワイン 230
- 抹茶 214
- コーヒー 200
- 緑茶 115
- 紅茶 96
- ココア 62
- ウーロン茶 39
- 麦茶 9
単位はすべてmg/100mlあたりです。
多ければ多いほどよい…と考えてしまいがちですが、種類によっても人体に及ぼす影響はちがうので、総量は参考までに考えた方がよいでしょう。

紅茶のポリフェノール
茶類全般に共通して含まれるポリフェノールはカテキン。
しかし紅茶にはこれだけでなく、さらに特有の成分があります。
2017年の研究(2)で示された腸内環境改善効果や強力な抗ウィルス効果(3・4)など、緑茶やコーヒーには見られない紅茶の作用は、これらに理由があるのかもしれません。
①テアフラビン
紅茶の橙赤色のもとになっている成分。難しい言葉でいうと『呈色成分』の1つです。
ポリフェノールとしての人体への作用は、
【1】食後の血糖値上昇の抑制
【2】食事の脂肪を吸収する作用の抑制
【3】ウィルス感染予防
【4】アンチエイジング効果
などがあり。
1と2の理由から、「朝・昼・夕の食事前」に紅茶をすすめる専門家も多くいるようです。
が、カフェインの効果(入眠阻害など)が人によって4~6時間つづくため夕食前だけはやめた方がいい場合もあるだろうなー、と思っています。
②テアルビジン
紅茶の赤色のもと。呈色成分の1つ。
組成、効果などについては、研究が進んでおらず良くわかっていない模様。

紅茶ポリフェノールの多い種類
様々ある紅茶の種類の中でも、上記のポリフェノール『テアフラビン』の成分割合が高いものがあります。
・1位 アッサムティー
コクが深くて渋味は少なめ。ミルクティーにすると美味しい。
・2位 セイロンティー・ウバ
独特のメントール香があって後味スッキリ。ストレートでもミルクティーでも◎。
・3位 セイロンティー・ディンブラ
味と香りのバランスがよく飲みやすい。ストレートでもミルクティーでも◎。
なお紅茶には、ショウガとハチミツを入れる(冷え改善・ノドの調子を整える)・シナモンを入れる(中性脂肪や血圧のコントロール)、といったアレンジもオススメです。
(参考:アッサムティーが喉によい理由)
ポリフェノールの注意点、副作用
ポリフェノールがどれだけ「身体によいものだ」と言っても、もちろん摂り過ぎれば当然カラダに害を及ぼします。とある本によれば、そもそも全てのポリフェノールは本質的に毒性そのものだ、という見方もあり。
また2006年には厚生労働省より、「大豆イソフラボンの過剰摂取への警告」が発令された記録もあります。
他、ポリフェノールの過剰摂取による健康被害の報告は以下のようなもの。
- 腎臓や甲状腺ホルモンの異常
- ミネラル分の吸収阻害
- 妊娠中の場合、胎児の発育への影響・胎児の血管の異常
摂りすぎには注意しましょう。

終わりに
ポリフェノールは、たくさん摂取しても「身体に蓄積することが出来ない」という特徴があり。
だから毎日とることが大事なのですね。
いつでも健やかに、よいティータイムになりますように。

