紅茶をのむ時には砂糖を使いますでしょうか。
より美味しく楽しめるように、砂糖の種類についても知っておくと良いかも知れません。
今回は、砂糖の種類についてまとめておこうと思います。
紅茶に砂糖、入れるか入れないか
まず、紅茶に砂糖を入れること自体について。よく質問に挙がる部分です。
そもそも紅茶に砂糖やミルクを加えるという行為が「良いことか悪いことか」「正道か邪道か」といった事を強く気にしている人も多くいるようで、「良い茶葉は、やっぱりストレートで飲まないとダメですよね?」といったニュアンスの質問をこれまでに何度もうけました。
こういう場合に言うべきことは1つ。各々の好きなようにしましょう。
紅茶は嗜好品です。なのでもちろん「こうするのが正解」という法はどこにもありません。
余計なことは考えずに感覚を深く使って、より美味しいと感じるかどうかを追及しましょう。
ちなみに、茶と砂糖を合わせて楽しむ喫茶習慣が起こったのは17世紀イギリスの貴族社会がはじまりと言われています。(参考)
そんな背景を知っておくと、また更に味わい深いものになりますね。

紅茶にいれる砂糖の種類
砂糖にはたくさんの種類があります。
簡単に、ではありますが特徴と紅茶との相性などをざっと紹介します。
グラニュー糖
・ショ糖の純水結晶、純度99.8%以上
・世界的に砂糖といえばグラニュー糖のこと。また多くのカフェに置かれている砂糖はグラニュー糖
・味わいにはクセがなく淡白
・香りのよいストレートティーへの甘みづけに向いている
上白糖
・ショ糖に転化糖液を加えてつくる、日本固有の砂糖
・日本料理において砂糖といえば上白糖のこと
・しっとりとソフトな味わい。グラニュー糖と比べるとクセがあり、甘みも強い
・紅茶に加えると、切れ味がわるく色が濁る
・コクが深く甘みが立つアッサム・ルフナ・キャンディに向いている
三温糖
・グラニュー糖を作る際に分離した「糖液」を煮詰めてできる、日本固有の砂糖
・カラメルのような強い風味と香ばしさがある
・紅茶に加えると渋みをまろやかに打ち消し、またコクが深くなる
・コクのあるアッサム・ルフナ・ケニアに向いている
・香りを大切にする中国茶系の紅茶には向かない
黒糖
・純度約75%、サトウキビを煮詰めて作られる砂糖
・渋味と苦味を含んだ、独特のクセがある濃厚な味わい
・他の砂糖よりも甘さは控えめ
・ミルクティーの甘みづけに向く
・香りを大切にする中国茶系の紅茶には向かない
てんさい糖
・サトウキビではなく、サトウダイコンを原料とした砂糖
・グラニュー糖と比べてよわい甘さ、少しコクが深い風味
・血糖値の上昇が比較的ゆるやかになり健康志向と考えられている
和三盆
・「竹糖」を原料として、特殊な製法でつくられる砂糖
・結晶が非常に細かく、繊細でやわらかな風味
・さらりとした上品な甘さ
・ダージリン、ヌワラエリア、ネパール紅茶など緑茶に近い風味の紅茶に向いている
パームシュガー
・砂糖ヤシから作られる、東南アジアの砂糖
・紅茶に加えると、よりコクが深くなる
・ミルクティーの甘みづけに向いている
メイプルシュガー
・メイプルシロップの水分を飛ばして作られる砂糖
・香ばしく強い風味
・アッサム、ルフナのミルクティーに向いている
※ハチミツ
砂糖ではありませんが、紅茶の甘みづけとして一定の人気があるハチミツ。
・多くのハチミツは、含まれる鉄分で紅茶の色が黒ずむ
・「アカシアハチミツ」は、水色への影響がもっとも少ない

砂糖とよく合う紅茶の種類
紅茶の種類それぞれと砂糖の相性はいかがでしょうか。
あくまで私の経験則からの偏見ではありますが… ご参考までにどうぞ。
アッサム
コクが深く、強い味わいと麦のような香りが特徴的なアッサムティー。ミルクティーに使われることが多い。
砂糖を加えるとコク深さに奥行きが増して、より複雑な味わいに変化します。
砂糖との相性:◎
ルフナ
アッサムと同じくミルクティーによく使われる茶葉。コクが深くて渋味が少ない。
高品質のものには黒蜜のような甘い香りがあり、砂糖の甘さともよく合います。
砂糖との相性:◎
ウバ
世界三大銘茶の1つ。独特のメントール香をもち、比較的渋みの強い紅茶です。
三温糖のコク深さとまろやかな味わいが意外にマッチします。
砂糖との相性:〇~◎
キーマン
世界三大銘茶の1つ。渋みが少ないが、独特のクセをもつ中国の紅茶です。
同じくクセの強い黒糖を合わせると、風味の引き立つ個性的な味わいに仕上がります。
砂糖との相性:△~〇
ダージリン
世界三大銘茶の1つ。みずみずしい果実のような香りと繊細な渋みが特徴。
甘みづけは最低限にしておきたい種類です。グラニュー糖以外の砂糖は使わないのがオススメ。
砂糖との相性:×~△
アールグレイ
柑橘系のベルガモットオレンジで香りをつけた茶葉。
さわやかな柑橘の香りが、砂糖の甘みともよく合います。
砂糖との相性:〇~◎
その他のフレーバーティー
ものによって砂糖を加えた方が美味しくなる香り、加えない方がよい香りがあります。
試してみましょう。
砂糖との相性:?

紅茶に砂糖をいれる量
紅茶に砂糖、どのくらい入れたら良いですか? というのもよくある質問です。
好きなだけ、と言いたいところですが…
ホットティー:ティーカップ1杯(150ml)に3~5g程度
アイスティー:グラス1杯(200ml+氷)にガムシロップ1個程度
↑のくらいを基準と考え、足し引きしながらよりよいバランスを探るのがよいかと思います。
おわりに
紅茶と砂糖、いかがでしょうか。
イギリスの労働者階級には、大きいマグカップで濃いめに入れた紅茶にミルクと砂糖をたっぷりと入れて飲む習慣があり「ビルダーズ・ティー」と呼ばれているそうです。
よりよいティータイムになりますように。

